インプラントのメリット
インプラント(※)は失った歯の代わりに用いる義歯ですが、インプラントの他にブリッジと呼ばれる方法もあります。ブリッジとは、抜けてしまった歯の両脇の歯を削って土台にすることで、橋を架けるように歯三本分の義歯を取り付けることをいいます。
ブリッジを行う際には、土台となる歯が虫歯ではない健康な歯でも削って神経を抜く必要があります。そのため、義歯を得る代わりに健康な2本の歯を傷つけて寿命を短くしてしまいます。インプラントは健康な歯の神経を抜かない上、一切傷つけることがないことがメリットです。
一方で、インプラントは手術が必要となりますので不安に感じられる方も多いかと思います。しかし顎の骨が十分にある患者様への処置は新たに骨を作るという処置などないため、小規模な手術で済むことから短時間で終了いたします。
(※)自由診療です
インプラント処置の際に当医院が気を付けていること
インプラントの土台には骨との密着性を高めるために小さな凹凸がありますが、この凹凸が隙間となり細菌の住処となります。このため、インプラントと歯周病は一緒に考える必要があります。例えば、歯周病の原因である歯周病菌の繁殖場所であるプラークを口内に残している方は、インプラントにより歯周病のリスクがさらに高くなります。
これに伴い、インプラントを実施するリスクも高まります。インプラントに限らず治療の際は患者様へのリスクをできる限り少なくすることが重要ですので、患者様の生活習慣なども見ながらその患者様に本当にインプラントが有効なのかを考えた上で、インプラントを実施するかしないかを決定しております。
インプラントの必需品であるCTスキャンを備えております
インプラントは顎の骨にネジのような土台を打ち込むため、インプラントを行う周辺の血管や神経の場所を正しく把握することが重要になります。この情報はCTスキャンで検査することで知ることができますので、インプラントを行う際にはCTスキャンによる診断は必須となります。
インプラントの施術をより正しく行うためにも、CTスキャンはなくてはならない機器であるとともに、インプラント以外でも歯周病や親知らず抜歯の際の状態確認など様々な用途があります。インプラントに限らず、複雑な治療の際にもお任せください。
インプラントは処置後のメンテナンスが重要です
インプラントの処置後は歯周病対策として定期的なメンテナンスが必須になります。インプラント後には、インプラント周囲炎と呼ばれておりますが、歯周病に罹りやすく歯周病により骨が侵されて最終的にインプラントの土台自体が抜けてしまうケースがあります。
定期的なメンテナンスを行わないとせっかく入れたインプラントが無駄になってしまいますので、インプラント処置後には定期的に、出来れば毎月インプラントの土台のクリーニングを行うことが望まれます。インプラントは優秀な義歯ではありますが、もちろんリスクもありますのでインプラントを実施する前にはインプラントのリスクの部分についてもしっかりとご説明いたします。
